40代のフェムケア事情とは?今、知っておきたい「私」との向き合い方

近年注目されている“フェムケア”。デリケートゾーンのケアを含む女性のためのセルフケアとして、じわじわと関心が広がっています。

特に40代は、体の変化を敏感に感じ始めるタイミング。「フェムケアってやっぱり気になるけれど、どう始めたらいいの?」という声も多く聞かれます。

この記事では、FEMILIE編集部による調査結果を交えながら、40代女性のリアルなフェムケア事情と、今日からできるケアの始め方をご紹介します。

目次

40代女性が抱える“悩みのホンネ”とは

40代はホルモンバランスが大きく揺らぐ年代。肌や髪の変化に加え、デリケートゾーンにも「これまでになかった違和感」を覚える人が増えてきます。

FEMILIE編集部のアンケートでは、以下のような悩みが多数寄せられました:

 乾燥しやすくなった
 かゆみやムズムズ感が気になる
 においが気になるように
 尿もれや違和感が増えた

こうした変化を「年齢のせい」と片づけて放置してしまうと、肌トラブルやストレス、さらにはQOL(生活の質)低下にもつながりかねません。だからこそ、気づいた“今”こそがケアを始めるチャンスなのです。

「興味はあるけど、わからない」…フェムケアの現状

2023年に花王株式会社が行った、10代から60代の女性4,582人を対象にした全国調査(参考:Fem Care LAB『女性4,582人が回答。8割超が抱えるデリケートゾーン(陰部)のお悩みトップ3とは?【フェムケア実態調査】』)では、女性の8割以上がデリケートゾーンに何らかの悩みを抱えた経験があると回答。

FEMILIE編集部の独自調査でも40代以降の女性の6割以上が「フェムケアに関心はあるけれど、始め方がわからない」と感じていることが分かりました。

一方で、「フェムケアを取り入れてみたい」と答えた方は全体の7割以上に。つまり、多くの人が“興味はあるけれど、行動に移せていない”という状態にあるのです。

フェムケアが注目されるようになった背景

では、なぜ今これほどフェムケアが注目されているのでしょうか?

女性の健康意識やQOLへの関心が高まった
SNSやメディアで性に関する話題がオープンに
デリケートゾーンケアのアイテムが手軽に買えるように

以前は「人には言いづらい」「恥ずかしいこと」と思われがちだった話題も、今では“当たり前のセルフケア”として受け止められる時代に変わってきています。

フェムケアに関連する商品も、通販やドラッグストアで気軽に手に入るようになり、始めるハードルがぐっと下がってきています。

40代に必要なデリケートゾーンケアとは?

年齢とともにデリケートゾーンの粘膜は水分を保ちにくくなり、敏感に。とくに40代後半からは「乾燥」「かぶれ」「性交痛」などの不快症状が増える傾向にあります。

しかし、以下のようなケアで、トラブルを未然に防ぐことが可能なのです。

1. 洗いすぎ注意!ボディソープは控えめに
 

「清潔に保ちたいから」と毎日ゴシゴシ洗っていませんか?実は、市販のボディソープや石けんの多くには、洗浄力の強い界面活性剤が含まれており、必要なうるおいまで奪ってしまうことがあります。

特に40代以降は、粘膜の保湿力や皮脂の分泌が低下しているため、“洗いすぎ”が乾燥やかゆみの原因に直結することも。泡立てネットなどでたっぷり泡立てた後、手のひらでやさしく撫でるように洗うのが基本です。

ポイントは、「“におい”が気になるから強く洗う」ではなく、「必要以上に刺激を与えない」という視点。
日々の“清潔”と“いたわり”のバランスを見直しましょう。

2. 専用ソープでやさしく洗うことから

デリケートゾーンは顔の肌よりもさらに繊細な部位。そのため、pHバランス(弱酸性)を守ることがトラブル予防のカギになります。

ボディ用の石けんはアルカリ性のものが多く、デリケートゾーンの常在菌バランスを乱す原因に。そこでおすすめなのが、専用のデリケートゾーン用ソープです。

デリケートゾーン用ソープはpH値が肌に近く、保湿成分や天然由来成分が配合されているものも多いため、肌にやさしく、清潔を保ちながらも潤いを守る設計になっています。

香り付き・無香料・ジェル・フォームなど、使い心地で選べるのも嬉しいポイント。顔に合う化粧品を選ぶように、デリケートな部分には“専用アイテム”をという意識で、ケアを見直してみましょう。

3. 保湿ケアも“洗う”と同じくらい大切

乾燥しやすくなる40代以降は、「洗う」だけでなく「保湿でうるおいを補うこと」が重要になります。膣まわりの皮膚や粘膜は、加齢とともに薄くなり、バリア機能が低下していくため、外部刺激に弱くなりがちです。

そんな時に頼りになるのが、ヒアルロン酸やセラミド、天然オイルなどを配合した保湿ジェルやオイル。お風呂上がりや就寝前に、やさしく塗り広げるだけで潤いが持続し、かゆみやつっぱり感も軽減されます。

また、性交時の違和感軽減や摩擦による肌トラブルの予防にもつながるので、日々の“当たり前の習慣”にしておくと心強いですね。“保湿=スキンケア”という概念は、デリケートゾーンにも広げていきましょう。

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4. 心と体のリズムを整えることも、フェムケアの一環

実は、ホルモンバランスの乱れや不調の背景には、生活習慣が密接に関わっていることをご存じですか?
とくに40代以降は、エストロゲンの分泌が減少し始めることで、粘膜の乾燥・睡眠の質の低下・自律神経の乱れといった不調が現れやすくなります。

だからこそ、フェムケアは「生活の質(QOL)」そのものを見直すきっかけでもあるのです。内側からのケアが整うと、自然とフェムゾーンの不快感も軽減されていくことも少なくありません。

  • 睡眠の質を整える(就寝前のスマホを控える、照明を落とす)
  • ストレスを溜めすぎない(深呼吸、趣味の時間を意識的に)
  • 腸内環境を整える食事をとる(発酵食品・食物繊維を意識)

リアルVioce:フェムケアを取り入れて変わった私の生活

FEMILIE編集部には、フェムケアを取り入れてから「生活の質が上がった」と感じたというこんな声が届いてます。

 「専用ソープを使い始めてから、あの悩みが軽減されました」
 「保湿ジェルを塗るようになって、不快感がなくなった気がします」
 「デリケートゾーンケアをすることで、気持ちまで前向きになれました」

日々のケアを続けることで、身体的にも精神的にも“自分に手をかけている”という実感が得られる。
それがフェムケアのもう一つの魅力でもあるのです。

初めての方におすすめのフェムケアアイテム3選

これから始めたい方は、まずはこんなフェムケアアイテムを選んでみてください。ドラッグストアなどの実店舗だけでなく、Amazonや楽天でも手に入ります。買いやすく使い続けやすい点も魅力ですね。

① インティメイトウォッシュ(低刺激タイプ)
→ デリケートゾーンの肌にあわせた洗浄液。pHバランスを整えながら、やさしく洗浄。毎日のケアにぴったり。

② オーガニックコットンライナー
→ 敏感肌にもやさしく、通気性抜群。蒸れやかぶれの予防に。

③ ヒアルロン酸配合 保湿ジェル(無香料)
→ 潤いを保ち、乾燥や不快感を軽減。香りが苦手な方にも◎。

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最後に:あなたの体と、ちゃんと向き合う毎日をはじめよう

フェムケアは、誰かのためではなく「私のため」にするセルフケア。
なんとなく後回しにしてきた体のサインに、そっと耳を傾けてみませんか?

あなたの一歩が、心と体の心地よさにつながっていきます。
今日から始める“私を大切にする時間”、ぜひ取り入れてみてください。

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