「最近心がドッと疲れる」「また同じことでイライラしてる」「休日なのに気が休まらない」──そんなふうに感じることはありませんか?それは、あなたが知らず知らずのうちにストレッサーの影響を受けているサインかもしれません。
ストレッサーは、ストレスと切っても切れない関係。ストレスの根っこには、必ずストレッサーの存在があります。イライラに振り回されないご機嫌な自分でいるために。今回は、ストレッサーのおもな3種類の要因と、ストレッサーに賢く対処するために「何をどうすればいいのか」ヒントをお伝えします。
What’s|ストレッサーとは?
ストレスは「心や体に現れた反応」。そのきっかけになるのが「ストレッサー」です。
- 長い行列や渋滞
- 大きな仕事のプレッシャー
- 家族やパートナーとのすれ違い
- 更年期によるホルモン変化
私たちの心と体に「イライラ」「疲れ」「不安」を引き起こす、これらはすべてストレッサー。
ストレッサーは大きく分けて「環境によるもの」「身体的なもの」「心理社会的なもの」に分けられます。
ただ、同じストレッサーに対して強いストレスを感じる人もいれば、全く気に背せず受け流せる人も。つまり、ストレッサーそのものより、受け取る人が「どう受け止めるか」によって、ストレスの度合いが左右されるのです。
How to|3つのストレッサーと向き合う方

環境的要因(物理化学的ストレッサー)
気温・湿度・騒音・光・においなど、五感を通して感じる外的刺激。
工事の音で集中できないときは耳栓を、強い香りが苦手なときは換気を。環境をコントロールする工夫が大切。
身体的要因(生物学的ストレッサー)
病気や痛み、睡眠不足、ホルモンバランスの変化など体内の不調から生じるストレス。
眠りの質を整えたり、食生活を整えるなど“体をいたわるケア”が基本。更年期の症状には専門家のサポートを受けるのも◎。
心理社会的要因(心理社会的ストレッサー)
不安・孤独・プレッシャー・人間関係の悩みなど。とくに見えにくいけれど、最も負担になりやすいのがこのタイプ。
対人関係に疲れたら「距離を置く」「SNSの返信ルールを決める」など、無理をしない仕組みをつくりましょう。
Point|ストレッサーとは上手に距離をとればいい
私たちの暮らしの中から、ストレッサーを完全に消すことはできません。
でも、受け止め方や距離感を工夫することで、ストレスに振り回されにくくなります。
大切なのは「我慢すること」ではなく、「自分を守ること」。決して「逃げ」ではありません。ときには距離をとる選択も、前向きな手段のひとつです。
Must Check!|ストレッサーに気づくためのセルフチェック

- 気になって眠れないことはありませんか?
- 考えるだけで心が重くなる相手や場面は?
- 無意識に肩や顎に力が入ってしまう瞬間は?
こうした問いかけで、今の自分にとってのストレッサーが何なのか浮かび上がってきます。原因がわかれば、、ストレスとの距離をとる第一歩に。
Message|あなたにとっていい距離感でいい
ストレスをケアする際、ストレスの原因に目を向けるのは大事です。どんなことも、あなたの心と体がちょうどよく呼吸できる距離感で接すればOK。無理して頑張る必要はありません。
何より大事なのは、あなたの心を守ること。あなたのために、前向きな選択を続けていってくださいね。

